兵庫県西明石で。3階建てのサイディング外壁の、外壁と屋根の塗装です。
サイディング外壁は目地のシーリング(コーキング)が経年劣化してきますと、硬化してひび割れてきます。雨水が入り込むと、内部が傷みますので早めの防水塗装をお勧めします。
今回の塗装は、目地の全面打ち替え後、アステイックペイントで外壁と屋根の塗装を施工いたします。
(足場架設)注意!音が出ます。
塗装工事で使われる足場の種類には、「くさび式(ビケ)足場」一般住宅によく使われ、凸凹のついた金具(くさび)をハンマーで叩いて組み立てていく足場と、「枠組み(ビティ)足場」ビルの外壁面に設置される足場、そして「単菅(鋼管)足場」鋼管をクランプという金具で固定する足場で、自由に高さ調節ができ、狭小なところでも組める足場があります。
今回は、くさび式(ビケ)足場を組んでいきます。
「高圧洗浄」
高圧洗浄して、長年の汚れを洗い流します。
高圧洗浄の目的は二つあります。一つは汚れを落とす事、二つ目は旧塗膜を剥ぎ取る事です。汚れを落とす事とは、コケ・カビ・藻も含んだ長年の汚れをキレイに洗い上げる事で、旧塗膜を剥ぎ取るとは、文字通り劣化して弱った塗膜を水圧で剥ぎ取ることを言います。剥ぎ取る事のイメージが付きにくいと言う人もおられますが、劣化した塗膜は、少し浮いて来ていたり、手で触ると白い粉が付く(チョーキング 白亜化現象)が起きて来たりしています。
「カラーベスト屋根、下塗り」
カラーベスト屋根の下塗りをします。
下塗り剤はシーラー(プライマー)を塗ります。シーラー(プライマー)を塗る理由は2つあります。まず、傷んだ屋根の下地に吸い込ませて、上塗り剤との接着力を高めることと、上塗りの発色を良くすることです。
お化粧する時のファンデーションの様な役割を果たします。
「カラーベスト屋根、上塗り」
カラーベスト屋根の上塗りは、遮熱塗料を使用しました。表面温度が20℃近く下がりますので、夏場の3階の暑さが軽減出来ます。
材料は、アステックペイントのスーパー遮熱サーモF、上塗りは2回塗ります。
アステックペイントのスーパー遮熱サーモFについて
塗るだけで涼しくなる!遮熱塗料の仕組みは
高日射反射率塗料とも呼ばれ、温度上昇の原因である近赤外線を反射することにより塗膜や躯体の温度上昇を抑制することができる塗料です。
屋根、外壁に塗布することで室内温度の上昇を抑制し、室内環境の向上とともに、躯体の熱劣化を抑制するなどの効果があります。
塗るだけで建物を涼しく、かつ長持ちさせることができる塗料なのです。
アステックペイント、スーパー遮熱サーモFの輝くような美しさに、魅せられます。
「外壁目地コーキング(シーリング)打ち替え」
目地のコーキング(シーリング)は、全部取り去って新しいコーキングに打ち替えます。
コーキング(シーリング)の打ち替えの際、目地の左右の小口2面のみに接着「2面接着」し、奥の躯体に接着「3面接着」しないように、バックアップ材やボンドブレーカーを使います。
2面接着にする事で、目地切れのリスクを軽減出来ます。サイディング基材は、昼は膨張、夜は縮みを繰り返していますが、目地幅もそれに連れて伸び縮みしています。「3面接着」にすると伸び縮みを阻害してしまいますので、目地が切れてしまいます。
2面接着にする事で、目地のコーキング(シーリング)が自由に伸び縮み出来る事を、「ワーキングジョイント」と言います。
目地の中の緑色が、3面接着防止バックアップ材です。小口2面にプライマーを塗ってコーキング(シーリング)を打ちます。
コーキング(シーリング)剤はノンブリード変性タイプのコーキング剤を使います。
コーキング剤には可塑剤という軟化剤が含まれています。この可塑剤が塗膜を汚す現象を「ブリード現象」と言います。ノンブリードのコーキング剤はこれがおきません。
また、一般に使われるコーキング剤の上からは塗装が出来ません。塗装が付かずに剥がれてしまいます。変性タイプのコーキング剤を使うと、塗装をしても剥がれません。
ノンブリード変性タイプのコーキング(シーリング)剤で、目地のコーキング打ち替えが完了しました。
「外壁ビニール養生」
ペンキのついてはいけない部分を、ビニール養生します。
お客様の出入りがある玄関床の養生には、ノンスリップを貼ります。通常のビニール養生は歩くと滑りますが、このノンスリップは滑りません。
「外壁プライマー下塗り」
下塗りのプライマーは、傷んだ下地の修復と、上塗り材の接着を強化するために塗ります。上塗りの色の発色を良くする効果もあります。
下塗り材にはシーラーとプライマーとがありますが、プライマーは接着力の強化、シーラーはその上に吸い込みを止める効果があるため、スレート屋根やモルタル外壁に使われます。今回は、サイディング外壁で下地もしっかりしているので、プライマーを選択しました。
「外壁アステック防水EC-5000PCM中塗り、上塗り」
中塗り、上塗りには防水機能がピカイチのアステックペイントEC-5000PCMを塗りました。
「外壁アステック遮熱EC-5000PCM-IR上塗り」
外壁の最終工程にアステックペイントの遮熱塗料EC-5000PCM-IRを塗って仕上げます。
EC-5000PCM-IRに含まれるナノセラミック粒子が温度上昇の原因となる近赤外線を反射・放射し、室内への熱の侵入を抑制します。
直接太陽光にさらされる外側の面に、あと一層遮熱塗料を塗ることで、
耐候性・防水性・遮熱性を併せ持つ最高グレードの高性能な塗装が完成します。
正面に吉田が入ります。
サイドは多良が受け持ちます。最強のスペシャルコンビで、完璧な仕事をこなして行きます。
エアコンダクトカバーは、一旦取り外して塗装しています。
ダクトカバーの内側もしっかりと塗ってあります。防水膜を途中で切らない、連続塗膜へのこだわりです。
「養生テント・シート撤去」
塗装の全工程が終了して、養生テント・シートを撤去しました。
「足場解体撤去」
足場を解体、撤去します。
足場の解体作業は、息のあったコンビネーションが大事です。
「完成です。」
外壁が青空に輝いています。
「多良さんのおまけ」
ベランダアルミ手摺り塗装
アルミ手摺りは通常は塗りません。塗ってもすぐに剥げてしまうからです。これは多良さんだけの特技なんです。
“ロン”ちゃんも、綺麗になって嬉しそうです‼︎