捲れた塀を復元し塗装する 芦屋市

塀の塗装のご依頼が増えてきています。

塀の塗装というのは塗り替える前の古い塗膜が浮いたり脹れたり捲れたりなんらかのトラブルをかかえているケースが少なくありません。

今回塀の塗装を行っていますので作業手順をご説明します。

今回塀の塗装のご依頼をいただいた現場も下の画像のように傷みが進行し捲れておりました。皮スキという道具を使用し削りとっていくのてすが大切なのは徹底的に捲ってしまうのがポイントとなります。少々塗料を捲っただけでは上から塗ってもまた同じ部分から塗料というのは捲れてきますので、しっかり密着していない旧塗膜は全て取り除いてしまうのが重要です。今回は手の皮がむけるくらい一日中かけてきれいに傷んだ旧塗膜を除去しました。傷んだ塀の塗装はこの傷んだ旧塗膜の除去作業が全てといっても過言ではないと思います。

 

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きれいに傷んだ旧塗膜を除去しましたらしっかり乾燥させることが大事です。乾燥しましたらカチオンフィラーで削りとった部分を補修していきます。カチオンフィラーは旧塗膜との密着性に優れておりひび割れにも強く施工している自身の感覚からも一番信頼をおいている下地調整塗材ですね。仕上げのような気持ちで平らにきれいに下地をヘラでしごいていきます。2017070521203000.jpg

そして次の工程は模様を復元していきます。旧塗膜が丸い凹凸模様仕上げでしたので同じ模様を出していきます。

復元の工程は模様を吹き付けした段階で段差や補修箇所がわかってしまうようでは上塗りを仕上げても型が残ってしまいます。

ですのでこの工程も大切なのは完璧に補修箇所がわからないように復元するということです。今回はところどころ全体かなり捲れておりましたので全面模様吹き付けを行いました。

復元するときの注意としましては補修箇所のみ模様吹き付けを行い上塗り塗りをすると必ず型がでるということ。模様吹き付けは面々全て行うと仕上がりはよいでしょう。下の画像が補修箇所を模様吹き付けしたところです。カチオンの補修箇所に模様が吹き付けられています。

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そして下の画像が上塗りの様子と完成写真です。上塗りはシリコン系の艶消しを使用しました。塀というのは塗料を選定する際重要になってくるのが通気性です。 艶ありにしてしまうとどうしても通気性がさまたげられるのでそういった意味で通気性のよい艶消し塗料を提案させていただきましたが、下地となるシーラーも密着の意味で大切な工程ですので今回は二回たっぷり塗装し上塗りさせていただきました。

塀の塗装は一見簡単そうですが、一つ一つの工程が完璧に行わないと捲れやすいので慎重に慎重を重ねて丁寧に進めていくことがなにより大切です。

 

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