【芦屋市宮川町でリビング出窓の雨漏り調査】
芦屋市宮川町の一戸建てにお住まいのお客様から、雨漏り調査のご依頼をいただきました。
6月23日の1日中降り続いた豪雨で、リビングの出窓から雨漏りがしてきたので見てほしいというご依頼です。
早速サーモグラフィーを持参して調査点検をさせていただきました。
FLIR(Forward Looking Infrared)は、赤外線を利用したイメージング技術を提供する会社で、その製品はサーモグラフィーカメラ(熱カメラ)とも呼ばれます。この技術は、物体から放出される熱を視覚的に表示するので、さまざまな産業、特に建築物調査で広く使用されています。
サーモグラフィーカメラは、ビルや家の雨漏りを検出するのに特に役立ちます。これは、水は周囲の空気や建材と比べて熱伝導性が高く、その結果として特定の熱パターンを作り出すためです。雨が漏れている場所は通常、カメラで見ると周囲よりも冷たく(または暖かく)見えます。
以下に、FLIRのサーモグラフィーカメラを使用して雨漏りを調査する一般的な手順を示します:
* 前準備:調査を開始する前に、カメラを正確に設定することが重要です。これには、外気温、相対湿度、放射率(対象物の熱放射能力)などの環境パラメータを入力することが含まれます。
* 視覚的検査:最初に視覚的な検査を行い、雨漏りの兆候(たとえば、壁や天井の染み、ペンキのはげ、建物の構造的な問題)を探します。
* サーモグラフィー走査:視覚的検査の後、カメラを使って建物をスキャンします。雨漏りのある場所は、周囲とは異なる色(通常は青または黒、つまりより冷たい)で表示されます。
* 解析と報告:スキャンの後、取得された熱画像は解析され、雨漏りの位置と可能な原因を特定します。結果は報告書にまとめられ、クライアントに提供されます。
なお、雨漏りのサーモグラフィー調査は、調査を行う時間(特に降雨後)や気象条件(たとえば、外気温と建物内部の温度差)など、さまざまな要因によって結果が大きく影響を受ける可能性があります。
また、すべての雨漏りがサーモグラフィーで検出できるわけではありません。水は建材内部を移動するため、雨漏りが起こっている箇所と実際に水が出てくる箇所は異なる場合があります。そのため、サーモグラフィーは一部の雨漏り問題に対しては有効なツールとなる一方で、他の技術や手法と組み合わせて使用することが最も効果的です。
また、サーモグラフィーの結果を正しく解釈するには、訓練を受けた専門家が必要です。FLIRのような高度なカメラは、素人が使っても一部の問題を明らかにすることができますが、正確な結果を得るためには、熱画像の解釈と建物診断の知識と経験が必要です。
最後に、サーモグラフィー調査は非破壊的であるため、建物に損傷を与えることなく雨漏りを検出できる大きな利点があります。これは、建物の価値を保持しつつ問題を特定し、修理の必要性と範囲を正確に評価するのに役立ちます。
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