壁材には色んな種類がありますが、こちらのお宅には外壁にカラーベストの上に、前回リフォームでケイカル板を使用されていました。経年劣化もあり、壁(ケイカル板)そのものが劣化していましたので塗装工事をしても、その時は綺麗に収まっても後々完璧な仕事といえるのか疑問が残ります。その為、今回はこのケイカル板を完全撤去し、下地がカラーベストということもあり、そのカラーベストを塗装する方向になりました。
撤去前の壁の状況です。前回リフォームで塗装されると劣化は分かりづらいのですが、今回、雨による被害がありましたので、撤去する事になりました。
「ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)」とは、石灰とケイ石を主原料とする不燃材料を意味する。 防火材料は、不燃材料、準不燃材料 、難燃材料の3種類に分類され、ケイカル板は不燃材料として国土交通大臣の認定を受けている。 内装や外装の下地材として用いられることが多いですが、今回は下地ではなかった為、剥ぎ取る事になりました。
剥がす事により下地のカラーベストが出てきました。
当然ではありますが、前回、カラーベストの上にケイカル板を貼り付けたわけですから、その壁を取り付ける際に木材がこうして使用されています。この木材も剥ぎ取るわけですから、穴が開いていると思われます。そこの補修も今後は施工していかなればなりません。
なにより剥ぎ取り作業も大変ではありますが、この手の廃材は高額になります。一般的な処分は出来ませんから、新規工事並びに撤去作業よりも、廃材処分費が高額になります。
剥がし終わりました。カラーベストが見えてきました。開いている穴を埋め、剥ぎ取った際に生じたカラーベストの割れなども補修し、もう一度洗浄作業から入り直し、一から塗装工事が再開されます。この上に長期耐久させようと思えば、同じように次はケイカル板ではなく金属サイディングなど貼り付けるという施工方法もあります。