今日は吹き付け仕上げの下吹き塗装を行いました。
外壁を吹き付け塗装で仕上げる場合はどのような材料も下吹きという工程があります。
今回はジュラク仕上げの吹き付けになりますが工程はまず強固な下地をつくるためにカチオンフィーラーで素地を鏝で二回ほどしごきます。
乾燥したら吹き付け仕上げの材料をしっかり密着させるためのプライマーを素地調整済みの塗面にローラーでたっぷり塗り込みます。
乾燥しましたらはじめてジュラク仕上げの下吹きの工程に入っていきます。
下吹きは地吹きともいいます。この下地吹きの工程で大事なことは均等な厚みで色を隅々までしっかりつけることです。
お家の外壁の形状によっては吹き付けてもしっかり塗料がのりにくい部分もあります。
例えば横樋の狭い部分もそうですし一階のサッシ部分の下側の壁部分などは吹き付け塗料がのりにくい場所ですね。外壁の角地なんかも注意が必要です。
すべての塗面が厚い塗膜で色が染まっている状態までしっかり下吹きをしておかなくては最終上吹きで綺麗に仕上げることはできません。
下吹きは完全に色を染め仕上げる工程、一方上吹きは模様をつけていく工程なのですね。
上吹きは大きい模様や小さな柄模様、吹き付けした直後に鏝でアート系の模様をつける場合もあり模様のバリエーションは数多くありますが、
この下吹きの工程がキチンとできなくては必ず仕上がりが悪くなります。
吹き付けはコンプレッサーを用いて行いますが、エアーコックを捻ると塗料が勢いよく出る仕組みになっています。
手の動かし方やエアーの調整などによって塗料の付着の仕方も変化します。
そういったことからあらかじめ試し吹きを行うのが一番よいです。
エアーや噴出口の口径など微調整しながらコンパネなどに吹き付けてみて吹き付け具合をテストしてから初めて壁に吹き付けていきます。
上吹きなどでは柄模様を何パターンか吹きつけてお客様にお見せしながらイメージしていただきお気に入りの模様を打ち合わせしながら決めていきます。
吹き付け塗装はお客様のイメージを表現する場でもありますので打ち合わせしながら、仕上げのイメージを想像し下地の工程から丁寧に積み上げていく作業でもあります。
集中して慎重に施工していきたいと思います。