壁を撤去しても、まだまだ塗装できる段階ではありません。以前のケイカル板を固定していた木材が外壁の裏にはあります。それをも撤去しなくては新たに塗装は出来ません。以前のブログでも紹介したようにお家の規模にもよりますが、外壁撤去にはトラック10杯分ほどの廃材がこのお家の規模では発生します。それらを丁寧に解体し、解体した後は補修もしなくてはなりません。
その木材を撤去できても、次はその木材を固定していたビスの後、つまり穴が無数に開いています。その穴埋め作業も大変な作業となりそうです。
雨水の侵入により、木材も黒くなり完全に腐ってしまっています。コケ・カビは当たり前ですが、こうして湿気が溜まると害虫の侵入にも繋がります。このお家はコウモリが巣を作っていました。生き物なので可哀想ですが、駆除するしかありません。この見えてるカラーベスト表面には塗装するわけですから、コウモリやシロアリが付着していると完全駆除が必須となります。
壁にはこうした電球であったり、換気口であったり、平らな状態ではありません。その為、一旦それらの障害物を取り除き、そして壁を撤去し、また再度最後には取り付けする作業が必要となります。なんとか下地のカラーベストだけは生きていて塗装できれば美しい仕上がりになると想定しています。
この廃材はほんの一部です。捨てるにも一般ゴミではないので、それなりの高額な金額になります。お客様負担も大きくなりますが、それでも最後は美しく仕上げて欲しいというお客様の希望と、我々の使命感でもって施工して参ります。