これから人生一番楽しい時がやってくる。人としてそう思える最も素晴らしい生き方へと導く原理原則、それはすなわち「哲学」と言い換えてもよいでしょう。しかしそれは難しい理屈ばかりの机上の学問や知識ではなく、経験と実践から生み出された「生きた哲学」です。人生のさまざまな局面で、悩み、苦しみ、裏切りなど、困った時にそのような哲学が、どの道へ、どう行動すればいいのかという判断基準となるからです。人生を歩んでいく途中では決断や判断を下さなくてはいけない場面がでてきます。仕事や家庭や結婚にそれら人間関係含め、あらゆる局面において、私たちはさまざまな選択や決断を今後も強いられることになります。生きることは、そういった判断の集積であり、決断の連続であるということです。すなわち、そのような判断を積み重ねた結果が今の私たちの人生であり、また、これからどのような選択をしていくかが、今後、繰り返さないためにも必要です。その判断や選択の基準となる哲学を持っているかどうか。それが私たちの今後の人生を良くも悪くも全く異なったものにします。ですので、私たちは揺るぎない明るい未来のためにも哲学を身につけなければなりません。哲学はどうしたら幸せになれるのかを考え、人間にしか持つことの出来ない幸福欲とその努力と共に発展してきました。事実に拘束され、事実に支配されていては、過去と現在しか見えなくなってしまい、未来を見る力を失ってしまいます。その為に私たちは自分なりの確固たる哲学を身につけなければならないのです。アインシュタインは言いました「空想は知識より重要である、知識には限界がある、想像力は世界を包み込む」と。私たちも未来を想像し未来を見る力を身につけて、大切な残りの人生を歩んでいきたいものです。
畑古 秀明