言ったことを守る事が出来ない。自分で言った発言に責任を持てないなど、言ったことを覆してしまうと嘘つきと言われる場合もあります。約束を守っていれば信頼されますが、一度でも約束を破ったら、それまでに築いた信頼が一瞬で崩れ去ってしまうことも考えられます。重要なのは発言の前に「私達の行動は感情に支配されている」という点です。自分自身にしろ、育児にしろそうで、頭で「しなければならない」と本人が思っていても、感情で「したくない」と思っていたら、それは「できない」という結果を招くのものです。もし仮にうまくいったとしても、その「したくない」という感情に逆らっての行動ですから、相当の被害(やらされてる、疲れる、意味を感じない、義務感等)を被ることが予想されます。この「言ったことは覆さない」は人から「言わされた」ことは、なかなか実行に移せないですが、自分で「やる」と決めて宣言したことは、実行に移しやすいというのは心理学実験でも立証されています。更には「ペンは剣よりも強し」という言葉もあるほどです。その言葉通り、言葉は時として凶器よりも人を傷つける時があります。逆に言葉で人の心を救うこともあります。言葉には想像以上の責任があります。その言葉を裏切らないよう責任をもち覆さないようにしなければなりません。マザーテレサは次のような言葉を残しました。「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」と。つまり、自己否定の言葉が行動になります。私たちは自分の中にいる神様に嘘をつかないためにも、前向きに責任ある行動を取らなければならないのです。そして、マザーテレサは最後に「神様は私たちに成功してなんて思っていません、ただ挑戦することを望んでいるだけよ」と。これを、真摯に受け止めるべきです。
畑古 秀明