不幸とは人生に対する否定的な思考に伴う感情

By | 2020年1月29日

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人生には避けられない不幸も確かにあります。しかし将来の避けられるかもしれない不幸のために、今から長い時間心配し、幸せに過ごせる時間を減らしてしまうのは愚かなことです。そして既に起こってしまった過去の不幸な出来事をいつまでも嘆いて、幸せに過ごせる時間を減らしてしまうのも愚かなことです。限られた人生の貴重な時間を必要以上に不幸な感情で過ごしてしまうのは人生の浪費と言えるのかもしれません。「賢い人とは自分の心をコントロールしている人であり、愚かな人とは逆にそれらにコントロールされている人です」つまり、不幸とは人生に対する自身の否定的なネガティブ思考以外のなにものでもないのです。自分で自分を支配することが出来ない人は不幸になりやすいということです。同じ状況にいても、その人の考え方によって、心の中の感じ方は大きく違うものです。どれだけ周りの人に「幸せだね」と言われても、自分が幸せだと感じなければ、いつまでも幸せを感じることができません。しかし、周りの人が私のことを不幸だと言っても、私が幸せを感じていれば、幸せになれているということです。自分の心に正面からぶつかりもせず、幸せになる努力や思考を持たないことこそが一番の不幸の原因なのかもしれません。一例としてトランスパーソナル心理学というものがあります。トランス=越える、パーソナル=個人。個を越える心理学と言われています。人生で起こる事はどんなことにも意味があり、起きる全ての出来事は繋がっていると説いてます。全ての出来事は繋がっていると捉えて「意味がある」というものです。つまり、幸不幸を決めるのはその出来事ではなく、本人がそれをどう受け止めるかにかかっている、ということなのです。人生に失敗も成功もなく、あるのは体験を経験に生かしどう感じるかだけで、その受け止め方次第で幸不幸にもなり、結局はすべて私たちの思考次第なのです。

畑古 秀明