真っ直ぐな思いやりや、互いに思いあえる、信じあえる、そうした人間関係とは、どのようにして生まれるものなのでしょうか。私は最初、信じられる仲間を作ろうと思いました。自分の外に信頼関係を求めたのです。しかし、そうではなかったのです。自分自身の心が、誰からも信じてもらえるようなものでなければ、互いに思いあえることや、信じあえることなど出来ないという事に気付いたのです。つまり、自分自身をも信じられないのであるならば、当然相手からもあなたは信じてもらえていないということになるのです。信じあえる人間関係とは、相手に求めるのではなく、自分自身の心の裏返しだったのです。自分自身の心が相手の信頼に足る心であるかどうかということを、常に自問自答しながら、自分の心をより良いものに高めて、思いやり持って精神をも高めていこうと思うのです。たとえ、また裏切られ自分が損をしたとしても人を信じていく、その中でしか信頼関係は生まれません。互いに思いあえる、信じあえるとは、外に求めるのではなく、自らの内に求めるものという事に、はっきり気付いたのです。信頼の力は安心感を生み出します。信頼の力を持てると人をコントロールしようとする心理がなくなり、対人関係も良い方向に変化します。しかし、人を信じれず裏切りが怖い人は、その相手を信じていたのではなく、ただ義務的に、すがっていただけで依存していただけということに気付きます。これからは自分自身とも信頼し合い、何かを深く信じれば、自分を乗り越えることができるはずです。悪い人間には悪い人間が寄ってきます。これは鏡の法則や引き寄せの法則に通じるものであります。信用するからこそ信用が生まれ、信用しないからこそ信用されない。人間は正しくまた義とせられるのでしょう。